数学的に考える力をつける本: 本質をつかむ 考えがまとまる 説明上手になる (知的生きかた文庫 ふ 34-1)

著者 :
  • 三笠書房 (2020年6月22日発売)
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本棚登録 : 381
感想 : 34
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『数学的に考える』とはどういうことか?
そもそも『数学的に考える』とどんなメリットがあるのか?
 
そんな疑問を解決できるのが本書『数学的に考える力をつける本』です。
 
『数学的に考える』ことができるようになると、ものごとの『本質をつかむ』ことができるようになり、うまく『考えをまとめる』ことができるようになり、そしてうまく『説明ができる』ようになります。
 
『構造把握』→『論証』→『説明』という順を追っていくことによって、上に挙げたメリットを得ることができます。
『数学的に考える』とは、決して『計算ができる』ようになれ、ということではないのです。
 
世の中で最も数学的な説明をしてくれているのが『カーナビ』。
「100メートル先の交差点を、右折です」
無駄な言葉が一切なく、必要な情報だけを、正確に伝える。
こうすることで、発する側も、受け取る側も正確な情報を共有できるのです。
 
メールが必要以上にだらだらと長くなってしまうと、受け取る側は読む気も失せるし、「何が大切なことなの?」と理解ができず混乱してしまいます。
そうならないためにも、この本で『考える力』をつけることが大切です(自戒を込めて)。
 
数式は一切出てこない『数学本』。
万人にお勧めできる一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自己啓発書
感想投稿日 : 2020年7月29日
読了日 : 2020年7月25日
本棚登録日 : 2020年7月29日

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