アレクシア女史2冊目。
ヴィクトリア朝のロンドンに、吸血鬼や人狼が公然といたという設定のドラマチックな物語です。
ミステリというよりファンタジーかなあ‥
歴史改変SFというか~パラノーマル・ロマンスでもあり。
すべて含めて、スチームパンクそのもの。
今回はエーテル通信という発明も出てくるし、大型の飛行船での旅行、アレクシアのパラソルにも新技がいっぱい。
そういうことに興味があれば、1作目よりもイメージ豊富で面白いでしょう。
人狼団を率いるマコン伯爵と結婚したアレクシア。
おしゃれにあまり興味がなかったので、格式を保つファッションにも苦心しています。
熱々の新婚カップルではありますが~知らないことも多く、それぞれの立場もあり、問題は次々に起こります。
ロンドン近辺で突然、人狼や吸血鬼が牙を失い、ただの人間になるという現象が起きます。ゴーストは除霊されて消えてしまう。
これは<魂なき者>であるアレクシアの能力なら可能なので疑いもかかるが、アレクシアの場合、じかに触れている間だけのこと。
広範囲で起こるとは、何かの疫病か?化学兵器か?
マコン伯爵は、アレクシアには何の説明もせずに、突然スコットランドへ行ってしまう。
出身地の人狼団で、何事か起こったらしい。
夫の伝言で赴いた帽子店で、アレクシアは最新の技術を仕込んだパラソルを受け取ります。
帽子店の主マダム・ルフォーは、男装の謎めいた女性。
今回の現象が北上しているのを知ったアレクシアは、夫にそれを知らせるため、飛行船でスコットランドへ。
マダム・ルフォーも同じ飛行船に乗っていました。
親友のアイヴィと異父妹のフェリシティも諸事情により同行させる羽目に。
いささか見当はずれのことばかり言うアイヴィは、恋愛中。
性格の悪い妹とコメディ部門を担当します。
マコン伯爵の出身地で何が起こったのか?
衰えつつある人狼団は、伯爵の子孫だったが。
思いがけない展開に~!?
続きを読まずにはいられないラストに苦笑い~どっちにしても、読むけど☆
- 感想投稿日 : 2013年1月26日
- 読了日 : 2013年1月26日
- 本棚登録日 : 2013年1月18日
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