アレクシア女史のシリーズ5冊目。
え、完結しちゃうの~残念!
冒険とユーモアとロマンスと☆いきいきした描写が楽しみなシリーズ。
盛りだくさんな内容なので、どうやってまとめるのかしらと謎でした。
アレクシアの娘プルーデンスは、2歳に。
おしゃれな吸血鬼のアケルダマ卿を乳母?筆頭に、皆が守り育てています。
人狼のマコン卿と、人間だけど反異界族のアレクシアとの間に生まれた子は、触ると相手の能力を奪って変身。
特に夜の間、吸血鬼に触れば相手は人間になって老い始め、プルーデンスは牙が生えてくるという大騒動。
人狼の父親に触ると、可愛い子犬のような子狼に変身してものすごい勢いで駆け回ることに。
これにも、ある限界はあるのですが。
エジプトの吸血鬼の女王から呼び出しがあり、アレクシアはどういう意味かと不審に思う。
親友アイヴィの劇団の公演に同行するという形で、親子3人でエジプトを訪問。その意外な顛末は‥
アイヴィには双子の赤ちゃんが生まれていて、これも大騒動の一部をにないます。
最高齢の吸血鬼であるエジプトの女王の願いとは?!
ロンドンでは、人狼となったビフィが活躍していました。
最初は好感の持てる脇役に過ぎなかった若者ビフィがだんだん存在感を増し、アレクシアとの繋がりも深まります。
前作で恋人となった人狼団の副官ライオール教授にも、いぜんの問題の決着をつけるときが訪れ‥
気丈なアレクシアが、夫が死んだかもしれないということになると、気力をなくすのも可愛いです。
やや単細胞に思える大男・マコン卿の真摯な思いが切ない。
おさまるところにおさまる大団円。
満足な読み応えでした。
スピンオフのソフロニア嬢のシリーズも翻訳されたので、読み始めています。
娘のプルーデンスが主役になるシリーズもあるということで、まだまだ楽しめそうなのが嬉しい!
- 感想投稿日 : 2013年8月24日
- 読了日 : 2013年7月27日
- 本棚登録日 : 2013年7月27日
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