カリン・スローターは2001年作家デビュー。
「ハンティング」は2009年の作品で、2017年に翻訳発行。その後半。
田舎町の車道にふらりと飛び出した女性は満身創痍。
その後、行方不明の女性たちが似たタイプであることが判明しました。
社会的地位が高い女性ばかりなのだが…
陰惨な事件を必死に追う警官たち。
捜査官のウィルは長身で金髪、穏やかな人柄。
じつは読み書きが困難な障碍を抱えています。
よく試験に通ったものですが~全然読めないわけではなく、推測したり何とかごまかす工夫も重ねているという。
ウィルにはアンジーという奔放な妻がいますが、同じ施設で育った痛みを知る腐れ縁の仲。アンジーが家を出た後も振り回されています。
ウィル・トレントのシリーズということに敬意を表して、カテゴリはいちおう「ミステリ(ヒーロー)」にしておきます。
この作品では相棒のフェイスの視点が主で、他もほとんど女性の活躍が描かれているんですけどね。
サラ以外は強烈な女性ばかり。
その真っただ中にいるウィルがちょっと気の毒になってきますが~それで鍛えられているんでしょうか(笑)
スリリングな事件のユニークさと、捜査陣の濃い人間関係が年々どうなっていくのか?が読みどころ。
暗いだけではなく、唸らされる部分があり、見逃せない作家です☆
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ(ヒーロー)
- 感想投稿日 : 2020年5月31日
- 読了日 : 2019年10月4日
- 本棚登録日 : 2020年5月31日
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