無貌伝 ~探偵の証~ (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2012年10月4日発売)
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本棚登録 : 80
感想 : 13
5

文字通り手を繋いで逃げる二人と、追う忠犬。
目的地に着いてみれば、頼るべき師匠はいなくなっており
警察はまだ、裏切り者のした事をしらないでいた。

周囲にいるヒトデナシに、ヒトデナシを使う人物達。
どうするんだというほど、油断できない状態。
相手も頭使ってますが…これほどまでに短時間で
よくもどうにかなる解決策を捻り出すものです。
すごいとしかいいようがないですが、またさらなる危機。

もぐら叩きかと思うほど、こっちが引っ込めばあっちが
あっちが引っ込めば、また違う問題が。
どうにかなる! と思ったのに、次の瞬間
相手の計画通りという状態。
どうするんだ、というよりは、どうしたいんだ!? かと。
抜け穴探せば向こうも察知しているし…。
しかも、その人物が本物か疑わないと、ですし。

最後には…正直うっときてしまいました。
感動したのでもなく、泣きそうになったわけでもなく
周囲の人間の心境に。
人は人と交わる事で、色々形成していくもの。
その一部が、心の準備なく奪われた時
多分、自分も、こうなるのでしょう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: シリーズ他
感想投稿日 : 2014年4月9日
読了日 : 2014年1月9日
本棚登録日 : 2015年1月9日

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