無貌伝 ~最後の物語~ (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2014年11月6日発売)
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感想 : 10
3

ついにすべてが明らかになった『現在』で
誰がどう動いて、何を掴んで何を叶えるのか。

自分の幸福を願って、幸せな生活を送りたいと
誰もがそう思っているはず。
けれどそれは、自分が望むものと他者が望むものでは
まったく違う場合もあるわけで…。

自分の幸せのために走り始めた3人。
彼らの幸せを手伝う事になった人達。
誰がどう走って、どう掴む事ができるのか。
どう収拾がつくのか、さっぱりわからない状態でした。

しかし最後というのに、普通の本の厚さです。
もうふろしきをきちんと畳むだけ、なので
あの長さは当然必要ないとは思いますが
何だか寂しい厚さです。
ただ、あの3人の感情がきちんと整頓されたのに
『元』の生活に戻った事に、ほっとするものが。

大事なものは何ですか?
それを守るため、選択はできますか?
切り落とす覚悟はできますか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: シリーズ他
感想投稿日 : 2015年1月25日
読了日 : 2015年1月25日
本棚登録日 : 2016年1月25日

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