筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社 (2015年10月6日発売)
3.43
  • (10)
  • (31)
  • (30)
  • (9)
  • (3)
本棚登録 : 357
感想 : 25
3

連続短編で、祖父のラブレター、変人の偽物登場
知人になりたくないけど有名人の残した書について
主人公に関して流れていく誤情報。

これでもか、と粘る主人公もすごいですが
それほど祖父母が好き、というのがあったのかと。
2話目に関していえば…何自分の都合だけを振りかざして
詐欺のように取り扱っているのか、と突っ込みたい。
天才とバカは紙一重、といいますがこれは…な3話目。
結婚した奥さん、すごいです。

な、3回分の接触により…としか考えられない4話目。
思い込みが激しいのも怖いし、手段を選んでいないのも
恐ろしいを通り越してます。
そんな状況に『見せる』だけであの最後…。
一体、彼の字は何を思い起こさせたのでしょう?

変人と言われている彼ですが、これはこれで
口から出る言葉が素晴らしいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: シリーズ他
感想投稿日 : 2019年2月12日
読了日 : 2019年12月20日
本棚登録日 : 2019年12月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする