きままな娘 わがままな母

著者 :
  • 集英社 (2009年12月15日発売)
3.43
  • (8)
  • (29)
  • (34)
  • (10)
  • (0)
本棚登録 : 169
感想 : 32
3

子どもの日には、すっかり大人になったというか…中年になった子どもたちが帰省していたのだが、母の日も近くなってくると自分も母なのにその日は、子どもになって実家の母を思ってみる。

この物語は、娘・沙良(独身37歳)と母・駒子(62歳)の二人暮らしの日常を描いたものである。

とにかく自由に生きる娘に対して何かと口を出し、支配したい母。
大きな揉め事や酷い険悪な雰囲気なる一歩手前で、なんとなくおさまっているのは、シニカルな笑いがあるからだろうか。
伯父伯母たちの面倒くさくて、えらそうに説教ばかりなのも年寄りあるあるといっちゃあそうなんだけど親戚付き合いもほどほどにしなきゃしんどいよなぁと…。

自分の母とは、あっさりとしたつきあいで年に一度帰省するかどうか…だし、娘との関係も同じようにあっさりしたものである。
長くいっしょに暮らすといろんな面が見えてくるのかもなぁと思いながらホームドラマを見ているような感覚で楽しんだ。
うん??楽しんだ?他人事だからかな?


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年5月8日
読了日 : 2023年5月8日
本棚登録日 : 2023年5月8日

みんなの感想をみる

コメント 4件

あゆみりんさんのコメント
2023/05/08

湖永さん、こんばんは。
雑誌のコラムを読んでいるような、とても心地良いレビューですね、好きです。
私は色々な雑誌のコラムが好きなんです、簡潔なのに心に響く、歯切れが良いのにグッとくるコラムが。
湖永さんのレビューいつも好きだけど、今日はコメントしちゃいました∩(´∀`∩)テヘッ

湖永さんのコメント
2023/05/08

あゆみりんさん こんばんは。

褒めていただくほどでもなくて、お恥ずかしい限りですぅ。
いつもレビューには苦労しています。
これはネタバレしてんのか…いやギリでいけるか⁇などと適当さが丸出し全開ではないでしょうか。
少しでも簡潔にわかりやすくと思っていますが、中途半端にダラダラとなってしまうことも多々あり…で。
★5だと面白い、感動した、大好きだわ。と簡潔すぎて逆にあっさりレビューになっていることも。
特にミステリーは、悩ましい限りです。

あゆみりんさんのコメント
2023/05/08

湖永さん、レビューを書くのは難しいですよね。
私の場合、読了直後だと興奮そのままに書いてしまい、後に読み返した時に恥ずかしいことになったりもします。
湖永さんのレビューは、湖永さんのエピソードや本音も書かれていたりして、なんかやっぱり『面白いコラム』のように読ませて頂いています。
私は人の文章を分析したり出来るような人間ではありませんので、「好きだなぁ、また読みたいなぁ」って思うってことです。
ラブレターみたいで恥ずかしいです(⸝⸝ー̀ ༥ ー́⸝⸝)

湖永さんのコメント
2023/05/09

嬉しいお言葉…ありがとうございます。

ツイートする