元弁護士で元プロ雀士という経歴の新川帆立さんの初のリーガルSF短編集である。
SF系はあまり読まないのだが、令和反逆六法とは如何なるものかと気になった。
テンポよくて、発想力が凄い。
未来はどうなるのかわからないのだが、いやいやこんなことあるかも〜なんて考えると痛快さを感じる。
一.動物裁判〜多様化の時代が進み普通に動物連れての裁判があるなんて、「ゴリラ裁判」を思い出してしまった。(内容はまったく違うけど)
二.自家醸造の女〜いつの時代も女性がするの⁇って思ってしまった。それもお酒を家で造るなんて、いや買いましょうよ。
三.シレーナの大冒険〜歩行型人魚の世界観はちょっとぶっ飛び好きて、理解に苦しむ。いや、理解しなくていいの?冒険って考えるべきなん?
四.健康なまま死んでくれ〜これがダントツで気になった。労働者保護法といえばそうだろうが、序盤から以前読んだ潜入アマゾンの本を思い出した。
社会的問題…どこかでありそうでもやもやとしてしまう。うーん、これは重め。でも好きかも。
五.最後のYUKICHI〜今も信じられないくらいの速さで電子決済が進んでいると思う。
住民税の支払いもPayPayで済ませるんだから、小銭はどこへ?って今でも思うから。
六.接待麻雀士〜賭け麻雀に政治家が絡む、いや事件にはならないんですねー。心理戦といったほうがいいのか…。
常識って何だ〜。って思わせてくれる。
反逆だもの
架空六法だもの、ありでいいのかも?
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年6月20日
- 読了日 : 2023年6月20日
- 本棚登録日 : 2023年6月20日
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