君と、君がいる彼方 (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社 (2021年2月20日発売)
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本棚登録 : 64
感想 : 11
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序盤は、旦那が浮気をし、妻はそれを知りながらモヤモヤしつつスポーツジムで知り合った男にときめいている。
娘は、突然周りからいじめを受け暗い毎日を送っている。
そして突然の息子の事故。

このまま家庭は、崩壊していくのだろうか…
展開が気になり、ここからは一気読み。

中盤は、認知症の老人が家の前に何度も現れて
まさか夫の父親なのか…
似てはいるが…と探り合い…
老人とふれあううちに料理の腕が一流であり、割烹料理中心のレシピが目白押し。

妻と娘だけがわかる気づき。
そのうち夫も。
そして確信する。

終盤になると何度も涙する。
不思議な世界観なのだが、こういう展開だったとは…
新たな感動を覚えた小説だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年11月10日
読了日 : 2021年11月10日
本棚登録日 : 2021年11月10日

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