東京にあるデパートの物産展で同郷の同級生とばったり出会い、知子、薫、晴美の3人が入った店でなんと高校時代にタイムスリップしてしまう…。
今の生活に不満な3人が、まったく違う人生を送るべく高校時代からやり直すという。
この3人の時代が、戦後「男女平等」の世の中になったばかりで、まだ封建的な考えかたを持つ家庭や職場がほとんど。
その中でもがき、苦しみ人生を変えてみたくなったのだろうが、実際違う人生を歩んでみたものの…。
結局、もう一度元の人生に戻るのだがそれだけではない。それからが大切だったのだと…。
遠回りして得られたものは大きかったのではないだろうか。
違う人生を生きてみたいか、と問われたらそうしたいかも…と思うが、それはそれで違う大変さもあるだろうと思っている。
だから現状からどうなりたいかを考え、あと少しの未来を生きやすくしたいと思う。
今作は、社会的なドラマのようでありながらも重たくはなく、とても読みやすくて面白みも感じるところが良かった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年2月23日
- 読了日 : 2023年2月23日
- 本棚登録日 : 2023年2月23日
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