竹本義太夫伝 ハル、色

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  • 幻冬舎 (2022年7月6日発売)
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感想 : 9
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初代竹本義太夫が、艱難辛苦の結果、筑後掾の名前をいただき、近松門左衛門の「曽根崎心中」で、大好評を得、その後、生涯を終える一代記。

百姓の五郎兵衛は、声が良く、人前で、語るのが大好きだった。
大阪の浄瑠璃の第一人者、播磨掾の直弟子、料理屋徳屋の主人・理兵衛に見出され、本格的に修行するが、破門になり、京の宇治嘉太夫に招き入れられたが、その後、破門となる。
物乞いをしている時に出会った、興行師、竹屋庄兵衛と、四条川原で櫓を掲げたが、失敗。
その後、何度も、挫折を味わいながら、ようやく、道頓堀で、竹本座を挙げる。
感情豊かな表現が人気となるが、隣に、嘉太夫一座が乗り込んで来て「道頓堀競演」となる。

天子様から、刀を頂けたなら、身分違いの、憧れの女性に見合う身分になれるかもしれない。
そればかりを夢に見て、浄瑠璃に励んできた五郎兵衛。

五郎兵衛に、惚れ込んで、力になった徳屋の娘、お松。

親から勘当された、五郎兵衛だが、勘当は、解けずに
逝ってしまったのか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年10月10日
読了日 : 2022年10月10日
本棚登録日 : 2022年10月10日

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