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- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784272410408
作品紹介・あらすじ
現代の日本は異常な競争社会である。その中でも最も激しい場になっているのが、学校と企業である。しかも,この両者における競争には同質のものがある。いま教育が,とどまるところを知らない偏差値競争から抜け出すためにも、この競争の社会的根源を正面から把握する必要があるのではないか。
感想・レビュー・書評
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印象に残った点
1>高度成長期において、自営就業中心から雇用労働中心へと転換した。この際に就業=就職といつ構図.常識が形成された。新規学卒者の就業=学校紹介を通しての企業就職。
企業側の論理での、四月の新規学卒者一括採用。雇用労働化による学校の就職斡旋と、企業の採用論理によって労働市場が学卒時に限定。
2>「日本的雇用」において、システムとしての年功制・終身雇用制と文化・イデオロギーとしての集団主義とが、不可分の関係にあることは多くの論者の指摘するところである。その際、この両者の関係を、文化論的・イデオロギー的なものを主軸に理解するか、それともシステムを主軸に理解するかは、経営学においても論争があるようである。
実は戦後「所得倍増計画」において、考えられていた人材像や労働市場は現在求められているようなものだった。主体的で専門的な技能を持った人材、職務給の実現。横断的な労働市場など。
しかし、当時の労働力の需給の逼迫という制度面・環境面から「日本的経営」的な雇用形態になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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