身も心も <伊集院大介のアドリブ > (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2007年3月15日発売)
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感想 : 5
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あとがきから読むのは適切ではないが、
ついついあとがきを読んでしまった。

本書を楽しむのには2つの方法があることがわかった。

1つは、素直に、この本を読むこと。
登場人物について、過去に知っていたことがあろうとなかろうと、
伊集院大介のように、無頓着に、透明に読むこと。

本書を読んで、栗本薫が期待している読者像が、伊集院大介であることがわかった。
過去の読書好きで徹夜してしまう話があった。
今回はジャズを聴いて徹夜してしまう。

栗本薫の望む読者なら、本書も楽しめるはずだ。

2つめは、あとがきに書かれているれている
関連書籍を先に読むこと。

キャバレー で登場する 八代俊一
たそがれのローレライ
死はやさしく奪う
水曜日のジゴロ で登場する 藤島樹
ヴァンパイア、ゾディアック で登場する 竜崎晶
その他 滝沢稔 通称 アトムくんが登場するさまざまな既刊書

これらを読んでいると楽しめることもある。

こちらも、よく考えたら、伊集院大介の読み方だ。
関連する文献をすべて読んでしまう習性があるらしい。

どちらにしても、栗本薫が期待している読者は、伊集院大介だと分かった作品でした。

伊集院大介が好きでない人は、本書を読んでもつまらないかもしれません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 栗本薫・中島梓
感想投稿日 : 2011年8月14日
読了日 : 2010年6月14日
本棚登録日 : 2011年8月14日

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