駕籠 (ものと人間の文化史 141)

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  • 法政大学出版局 (2007年10月1日発売)
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最近、アメリカのスミソニアン博物館に、篤姫の駕籠があることが確認されたとのこと。 急速に駕籠に対する着目が広がっています。

4ページに「輿は高く釣って運ぶため,担いでいる人が石につまずいて転んだ場合は,乗っている人がけがをすることがあった。「垂仁記」15年には「堕輿而死」とあり」

輿入れという結婚の儀式が、駕籠にまつわるものだということを、本書で初めて知りました。 「ゆすり」という語も、駕籠との関係をP140に書かれています。

駕籠が江戸時代に流行ったものであるため、江戸時代の調査資料にもなる。
著者が名古屋の方のためか、尾張での駕籠という節があり、尾張地方の文化調査の資料にもなる。

ps.
p28の町田本が、1545-1531となっているが、これは1525-1531の誤植であろうか。

ps2.
櫻井さんの「輿」の本に「日本の乗用具の歴史をみると,各時代を代表するものは,奈良時代の輿,平安時代の牛車,鎌倉・室町時代の騎馬,江戸時代の駕籠,明治時代の人力車など」219

そうだったのか。それならこれらを勉強しよう。
ものと人間の文化史で,櫻井さんが輿,牛車,駕籠を書いている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ものと人間の文化史
感想投稿日 : 2011年10月4日
読了日 : 2008年10月4日
本棚登録日 : 2011年10月4日

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