省メモリプログラミング―メモリ制限のあるシステムのためのソフトウェアパター (SOFTWARE PATTERNS SERIES)
- 桐原書店 (2002年6月20日発売)
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感想 : 3件
メモリ制限のあるシステムの開発には、2つの方向性が考えられます。
一つは、MISRA-Cに代表される静的なメモリの利用に限る方法です。事前に必要なメモリを確認し、動的なメモリや、不必要なメモリを使わない 方法です。
もう一つが、メモリの利用を少なくするための技術です。
本書は、後者に力点を置いています。
Small architecture
secondary storage
compression
smalll data structures
memory allocation
5つの技術を示しています。
最後のMemory Allocationには、いくつかの技術を紹介していて、最初がFixed Allocationです。これは、静的メモリ管理です。
圧縮、補助記憶など、メモリだけに限定すれば有利です。
処理時間を含んだシステム全体で考えると、効率的とは限らないことを紹介しています。
ソフトウェアの設計パターンの本として読もうとすると、迷路に入るかもしれなません。
どういうメモリ制約があるかを明確にし、どういう機能が必要か、どういう検証が可能かが決まれば、採用する技術が決まる。本書の分類は、採用技術を決める際の手助けになる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
算譜(program)
- 感想投稿日 : 2011年6月15日
- 読了日 : 2003年8月15日
- 本棚登録日 : 2011年6月15日
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