省メモリプログラミング―メモリ制限のあるシステムのためのソフトウェアパター (SOFTWARE PATTERNS SERIES)

  • 桐原書店 (2002年6月20日発売)
3.46
  • (3)
  • (6)
  • (17)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 132
感想 : 3
5

メモリ制限のあるシステムの開発には、2つの方向性が考えられます。

一つは、MISRA-Cに代表される静的なメモリの利用に限る方法です。事前に必要なメモリを確認し、動的なメモリや、不必要なメモリを使わない 方法です。

もう一つが、メモリの利用を少なくするための技術です。

本書は、後者に力点を置いています。
Small architecture
secondary storage
compression
smalll data structures
memory allocation

5つの技術を示しています。

最後のMemory Allocationには、いくつかの技術を紹介していて、最初がFixed Allocationです。これは、静的メモリ管理です。

圧縮、補助記憶など、メモリだけに限定すれば有利です。
処理時間を含んだシステム全体で考えると、効率的とは限らないことを紹介しています。

ソフトウェアの設計パターンの本として読もうとすると、迷路に入るかもしれなません。

どういうメモリ制約があるかを明確にし、どういう機能が必要か、どういう検証が可能かが決まれば、採用する技術が決まる。本書の分類は、採用技術を決める際の手助けになる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 算譜(program)
感想投稿日 : 2011年6月15日
読了日 : 2003年8月15日
本棚登録日 : 2011年6月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする