儒教は孔子(前551ー479)を祖とする。しかし、孔子は創作をしなかった。偉大な古代の聖王による完璧な文化についてわかりやすく述べることが営みであった。存命中の孔子はまったくどこの政体にも容れられず、その名声は弟子達がまとめた五経による。
朱子学は朱熹(1130ー1200)の説いたことである。儒教に新風を吹き入れ、生き返らせた。よって、今では儒学といえば朱子学を思い起こすことが多い。
儒教は祖先祭祀を大切にする。近い親、祖父などへの孝は最も重要だ。亡くなった人の気はまだ辺りにあり、霊が帰って来ることもある。何年も何回も法要するうち、気は薄まり祖先一般の気にまとめられる。
ちなみに、盆の行事などは仏事でなく、儒教が仏教に影響したものである。
仏教の無に対し、朱子学は有を説く。朱熹は仏教に強く刺激され、対抗する言説を多く説いた。
(祖先祭祀は日本土着のアニミズムから神道のラインと思っていたが、しっかり儒教に補強されているらしい)
流し読み、つまみ読みでひとまず終了。
朱子学とはナンだったのか まとめ
という感じの内容。
やさしく書かれているのでちゃんと読めばわかる本だと思う。
読書状況:いま読んでる
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カテゴリ:
評論・NF・雑学他
- 感想投稿日 : 2024年4月25日
- 本棚登録日 : 2024年4月25日
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