読み終えた。
肥満児であった自分としては、身体的なことで
揶揄される気持ちは共感できたように思う。
自分は自分であるしか無い。
自分が自分であるという覚悟をもつことは賛辞に値する。
自分の持っている、人を敬う心、親切心、強さで
生きていく。そのことが、人の心を揺さぶり良い影響を
与えることができるのだ。
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家族の愛情や友人が居るという心強さが
人間の強さを支えているんだなと知れる。
コミュニティの中に必ず意地悪する人がいること、
黙っているけど本当は仲良くしたいと思っている
人がいること、よく書かれているような話だけれども
面白い。
なぜ面白いかというと、主人公のオーガスト、
その他、彼を取り巻く人達がそれぞれ語り手となり
その場面や出来事についての思いを章を分けて
読みやすく書いてあるから。
それぞれが語り手となることで、同じ場面でも
その人とそれを受け取る人では全く違う解釈を
しているということを、詳しく知ることができる。
読み手にはそれを俯瞰してみると同時に
自分だったらどうだったかと、色んな人の語りを
見ながら思いを巡らせることができる。
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読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2015年7月20日
- 読了日 : 2015年7月31日
- 本棚登録日 : 2015年7月20日
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