君に成功を贈る 中村天風
中村天風という人物をこの本で始めて知りました。
松下幸之助、稲盛和夫らが中村天風を信奉しているということですので、成功本の大師匠的存在なのでしょう。
今回も本文から今日から実践できる内容を抜き出していきます。
P.4
有意義な幸福な人生を生きるには、なにをおいても一番先に必要なことは何だと思われますか。「他人に好かれる人間にならなければいけない」ということであります。
P.18
常に嫌いだと思う相手には、つとめて親切にし、やさしくするような気持ちに仕向ける。
P.33
人生といっても、それを決定するのは心なんです。昔から言ってるでしょう、「心ひとつの置き所」と。
側からは辛かろう、苦しかろうと思うようなことでも、本人がああ嬉しい、ありがたいと考えれば何でもないんだ。
P.35
第一に人に好かれること。他人に好かれようと思ったら、自分が好き嫌いを言わないこと。それから同時に、どんな場合があっても、思いやりをもって「もし自分があの人ならば」という真心で親切に応接する。
P.87
いかなる場合があろうとも、尊さと強さと正しさと清らかさを失うまいぞってね。そのためにはいいかい、自分の心の中に「悲観的なもの」「消極的なもの)を一切入れないことです。
それにはまず言葉に気をつけることです。言葉に。どんな場合にも、「こまった」「弱った」「情けない」「悲しい」「腹が立つ」「助けてくれ」なんていう消極的な言葉を絶対に口にしないことです。
P.88
言葉には人生を左右する力があるんです。この自覚こそが人生を勝利にみちびく最良の武器なんですよ。
P.91
どうせ言うならその同じ口で「ああ、ありがたい」「ああ、楽しい」「ああ、嬉しい」って言ってごらんよ。積極的な言葉を自分が発すれば、期せずして病も運命も、どんどんよくなっていくようになるんですよ。
P.96
夜の寝ぎわ、考えれば考えるほど嬉しくなることや、思えば思うほど楽しくなることだけを、もう、心にありありと描いて寝るようにしてごらん。
(中略)夜の寝ぎわだけは、きれいな心で寝るようにしてごらん。どれだけ命が強くなるかわからないから。
P.132
人生は、何をおいても、体力、胆力、判断力、断行力、精力、能力の6つの力をつくらなければいけないんです。
力は学問や経験でできるものではありません。ただひとえに心の態度を積極的にする以外に方法はないんであります。
P.165
自分の人生を、自分がほんとうに守っていこうとするならば、日常の人生に生きる場合、心の態度をいかなる場合であろうとも積極的にすることです。
P.181
何がなしの感情なり感覚の衝撃や刺激があったとすれば、まず第一番にグッと腹に力を入れる。同時に忘れてはならないことはその時に瞬間的にケツの穴をしめて肩をおとすんだよ。
P.194
人生の出来事のすべてに対しても、自分の人生の前にあらわれるものは、みーんなこりゃね、自分というものの価値認識のために必要な、相対的な尊いものだと、こう考えるのが一番いいんですよ。
P.251
なにはさておき、現在感謝ということを、自分の心の中に、本当にどんな場合があってもゆるまないように注意深く、堅持しなさい。
P.258
現在感謝をわすれるなよ。現在感謝現在感謝でいくてえと、そりゃもう、一秒一秒が楽しく生きられるから。ということを忘れずに現在たった今から、毎日毎日楽しく生きてごらん。
会話体で記されているため、読みやすくなっています。
「心を積極的にすること」「現在に感謝すること」が大切だと何度も述べられています。
私は現在うつ病を患っているため、心を積極的に・・・となるとなかなかしんどいところがあるのですが、でもその病も消極的では一向に改善されないことでもありますので、前向きに、積極的に上記の一部でも取り組んでいきたいと思っています。
- 感想投稿日 : 2018年11月3日
- 読了日 : 2018年11月3日
- 本棚登録日 : 2018年10月22日
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