新自由主義と能力主義が手に手を取って、グローバル化という船に乗りました。辿り着いたのは暗黒郷。そこでは誰かのために汗を流すのは愚か者、指先ひとつで自分のためだけのことをするのが賢い者とされ、愚か者は満足な暮らしどころか人としての誇りさえ持つことは許されませんでした。自由に能力を発揮しさえすれば人種や性別は関係ないことになりましたが、それはもっと深刻な差別と分断を生み出しました。しかも、それを解消することは金融経済という金脈をあきらめることを意味しました。賢い者の欺瞞に気づいた愚か者たちは、憎しみによって自分たちのリーダーを選びさえするようになりました。それが、アメリカという国でした。
という話。
根が深い。
日本にはまた違った文脈があるようにも思える。
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- 感想投稿日 : 2022年2月17日
- 読了日 : 2022年2月17日
- 本棚登録日 : 2021年4月24日
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