日本において、戦争について書かれた文学(小説に限らない)を読み解いていく。解けているかはわからないが、とりあえず戦争に関連した文学作品が並べられる。
本書の紹介に「新たな文学史を描くことに挑む」とあり、それがどの程度成功を収めているか、微妙なところである。
ただ、ブックガイドとしてはいいのかもしれない。著者は韓国人ということもあってか、あまり現代日本で言及されることのない作品にも手を伸ばしている。日本人が日常的に使うことのないことわざや漢字を外国人が知っているような感じだろうか。
なにか一貫した解法があるわけでなく、作品紹介的な風味が強いが、だからといってそんなに悪いものではない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年4月17日
- 読了日 : 2024年4月17日
- 本棚登録日 : 2024年4月17日
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