いずみさん、とっておいてはどうですか: こどもの時間のモノ語り

  • 平凡社 (2022年9月24日発売)
3.70
  • (5)
  • (11)
  • (9)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 155
感想 : 16
5

その博物館に届いた荷物。
それは寄贈された、昔の思い出の詰まった玩具一式と日記。
彼女たちの過去の姿や話に想いを馳せ、展示に至るまでの記録。
・玄関に荷物が届きました。
・「国語ノート」(日記)を読む。  ・もっとよく見る。
・姉妹に会いに、しいな町を訪ねます。
・新しい荷物が届く。  ・展示の準備を始める。
昭和のくらし博物館の紹介有り。

箱を開けたら登場するのは、昭和の子どもたちの思い出。
よくぞ残してくれたと感嘆するほどの、玩具の数々。
昭和の子どもの生活と成長が伝わってくる日記。
それらはまるで、その時間に止まった時が動き出し、
彼女たちが遊ぶ姿が蘇るような、不思議な感覚がありました。
手作りの愉しさ、成長が垣間見られる日記。
カステラハウスの人形の家やお小遣い帳には、驚きも。
驚いたのはソフトビニール製人形。
幼い頃、近所の10歳くらい年上のお姉さんが、衣類一式と共に
譲ってくれた人形と同じでした。「カール人形」という商品名や
メーカー会社が判明して、感謝感激です。
人形供養したので手元には無いけど、あの頃遊んだ自分を
思い出させるノスタルジーを感じ、心が熱くなりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文化
感想投稿日 : 2023年2月25日
読了日 : 2023年2月25日
本棚登録日 : 2023年2月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする