江戸時代の「かわいい絵」の魅力と歴史を語る。
・「かわいい絵」にも美術史がある
・江戸のかわいい造形史と現在
・単純化とデフォルメでかわいく描く・・・俵屋宗達、
松花堂昭乗、中村芳中、伊藤若冲、耳鳥斎、鍬形惠斎
・拙い描写が「かわいい」を生む・・・与謝蕪村、
遠藤曰人、三浦樗良、加藤逸人
・かわいい題材をリアルに表現する・・・円山応挙、
森狙仙、原在照、歌川国芳、大津絵
・ゆるさで心を和ませる・・・長澤蘆雪
・“イカれた”形に表す・・・仙厓義梵
掲載作品一覧有り。
絵師についてと作品の紹介での構成。部分拡大有り。
安定した世になった江戸時代に生まれた、町人文化。
その中で誕生した「かわいらしさ」は、単純とデフォルメ、
拙い描写とかわいさのリアルな再現、ゆるさ、
なんかヘタウマ、そして“イカれた形”も。
人々、生き物、植物や道具、神仏や仙人、六歌仙や英雄、
富士山さえも、なんか丸っこくて、ユーモラスで、
コロコロだったり、モフモフだったりのかわいさ全開!
禅画という一面もあれども、多く作品が残っているのは、
多くの人がこういう絵を好んでいたと考えられます。
仙厓義梵の画は、初めて出光美術館で見たときに、
あまりのユルさにびっくりしたことを思い出しました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
美術・演劇・映像文化・博物館
- 感想投稿日 : 2023年1月18日
- 読了日 : 2023年1月18日
- 本棚登録日 : 2023年1月9日
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