古代ローマの料理と食文化―現代に蘇るレシピ35種―

制作 : 海田芙柚悸 
  • 三恵社 (2020年11月6日発売)
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古代ローマの宮廷料理人・アピキウスのレシピ35種を
現代の食材と調理法で再現。分量と調理時間も考察しての調理。
・ソース 4種  ・前菜 5品  ・魚料理 4品
・肉料理 3品  ・家禽料理 4品  ・野菜料理 5品
・デザート・ワイン 6品  ・パン・デザート 2品
・ワインとリキュール 2品
ハーブ索引、参考図書とウェブサイト(日本語無し)一覧有り。
レシピと古代ローマの生活の2ページで構成。オールカラー。
古代ローマ人の食事はどのようなものだったのか?
ありがたいことに、皇帝ティベリウスの料理係であった
アピキウスが、献上した料理の詳細な解説書を遺しています。
だが、レシピはあるが、分量と調理時間、調理法の記述は無し。
で、再現しようと試みた結果が、この本のレシピです。
かなりの想像力を働かせ、実際に調理し、味見もしたそうな。
ガラムが主要な調味料だったこと、松の実やデーツの使用、
デザートにも胡椒が使われていたこと、ハーブ類の豊富さ、
ローストは肉を茹でてから等、古代ローマの食が分かります。
生活習慣等の情報も、なかなか興味深い。食事は手掴みなのね。
ただ残念なのは、料理のカラー写真の半数が、材料。
完成した料理の写真が見たかったなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 食の歴史
感想投稿日 : 2021年7月1日
読了日 : 2021年7月1日
本棚登録日 : 2021年6月26日

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