王子さまの守り人 (レジーナブックス)

著者 :
  • アルファポリス (2012年7月1日発売)
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本棚登録 : 49
感想 : 5
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投稿サイトの人気の高さから、出版化に至ったアルファポリス社の異世界ファンタジー小説。初めてまともに買ってみましたが・・・。

なんというか……盛り上がりに欠けます。
中途半端なんですよね。
出てくるキャラクターに新鮮味がないし、子育てする主人公というのも
最近の少女漫画で見られる設定なので、こちらも目新しさがない。
主人公がなぜかモテモテ(ハーレム化)なのは、ネット小説のもはや定番
ですが、それにしても、「ああ、主人公のこういうところに惹かれたんだ」という説得力がないので、感情移入もできない。
そもそも、子育てしている女は、男から見たらまずは『母』というイメージが
強いので、いきなり恋愛感情に発展はしないと思いますし。
(出てくる男性たちが全員かなりのマザコンだったら、別ですが)
出てくる人のほとんどが良い人で、悪者らしい悪者もいないので(それらしい人はいますが、悪者なんてレベルになってない)クライマックスもいまいち緊迫感に欠けます。

いろいろ書きましたが、矛盾はあろうが、美味しいところだけをいっぱいクローズアップしたのが、このレーベルなのだと思います。
好きな方はすごく好きなのでしょう。
ファンタジーであれど、リアリティと話の深みを求める人には、向かないと
思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年8月1日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年8月1日

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