■書名
書名:デュマ『モンテ・クリスト伯』 2013年2月 (100分 de 名著)
著者:佐藤 賢一
■概要
NHK教育テレビで放送している番組のテキスト版。
デュマの『モンテ・クリスト伯』を4つのテーマに分けて、紹介しています。
1.読みだしたら止まらない ヒットの秘密
2.復習する者される者 巧みな人間描写
3.革命が生んだ文豪
4.待て、そして希望せよ
■感想
気がつけば、このシリーズもかなり長くなってきましたね。
それだけ好評なのかな?本については、そんなに売れているとも思え
無いんだけど、後からわざわざ追加総集編版を出版するぐらいだか
ら、売れているのかな?
確かに、本の選別はなかなか面白いと思います。
分野もバラバラだし、名著として名が通っていて、かつ、微妙に
みんなが読んだ事の無い本を上手くチョイスしていると感じます。
私も、原本を読んでいたのは、3~4冊ぐらいだったと思います。
今回は、日本では「巌窟王」で有名な、『モンテ・クリスト伯』です。
私は、『モンテ・クリスト伯』と聞いた時、巌窟王を指しているとは
全然知りませんでした。
また、この本は、全7巻もあり、壮大な復讐劇になっているというのも
知りませんでしたので、この本を読んで物凄く原本が読みたくなりま
した。(巌窟王は、脱獄メインの話と思ってました。)
この本に、あらすじと結末はこの本に描かれていますが、途中の人
間模様のやりとりが非常に面白そうなので、原本に興味がわきました。
また、この方は、三銃士など、数々の作品を書いた方のようですね。
(恥ずかしながら、この人は名前だけは知っていましたが、作品に
ついては、ほとんど知りません。)
また、この本では、デュマという人物についても、かなり解説され
ていると思います。勿論、こういう本ですので、解説者の主観が濃
く反映されていますが、それでも、デュマという人物がどういう人物
だったか少しは分かると思います。
今回の本は、この本の目的である"原作を読んでみたいと思わせて
くれる本"だったと思いました。
■気になった点
・生きることがいかに楽しいかを知るためには、一度死を思ってみる
ことが必要です。
- 感想投稿日 : 2013年2月3日
- 読了日 : 2013年2月3日
- 本棚登録日 : 2013年2月3日
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