デュマ『モンテ・クリスト伯』 2013年2月 (100分 de 名著)

制作 : 佐藤賢一 
  • NHK出版 (2013年1月25日発売)
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感想 : 10
4

■書名

書名:デュマ『モンテ・クリスト伯』 2013年2月 (100分 de 名著)
著者:佐藤 賢一

■概要

NHK教育テレビで放送している番組のテキスト版。
デュマの『モンテ・クリスト伯』を4つのテーマに分けて、紹介しています。

 1.読みだしたら止まらない ヒットの秘密
 2.復習する者される者 巧みな人間描写
 3.革命が生んだ文豪
 4.待て、そして希望せよ

■感想

気がつけば、このシリーズもかなり長くなってきましたね。
それだけ好評なのかな?本については、そんなに売れているとも思え
無いんだけど、後からわざわざ追加総集編版を出版するぐらいだか
ら、売れているのかな?
確かに、本の選別はなかなか面白いと思います。
分野もバラバラだし、名著として名が通っていて、かつ、微妙に
みんなが読んだ事の無い本を上手くチョイスしていると感じます。
私も、原本を読んでいたのは、3~4冊ぐらいだったと思います。

今回は、日本では「巌窟王」で有名な、『モンテ・クリスト伯』です。

私は、『モンテ・クリスト伯』と聞いた時、巌窟王を指しているとは
全然知りませんでした。
また、この本は、全7巻もあり、壮大な復讐劇になっているというのも
知りませんでしたので、この本を読んで物凄く原本が読みたくなりま
した。(巌窟王は、脱獄メインの話と思ってました。)

この本に、あらすじと結末はこの本に描かれていますが、途中の人
間模様のやりとりが非常に面白そうなので、原本に興味がわきました。

また、この方は、三銃士など、数々の作品を書いた方のようですね。
(恥ずかしながら、この人は名前だけは知っていましたが、作品に
ついては、ほとんど知りません。)

また、この本では、デュマという人物についても、かなり解説され
ていると思います。勿論、こういう本ですので、解説者の主観が濃
く反映されていますが、それでも、デュマという人物がどういう人物
だったか少しは分かると思います。

今回の本は、この本の目的である"原作を読んでみたいと思わせて
くれる本"だったと思いました。

■気になった点

・生きることがいかに楽しいかを知るためには、一度死を思ってみる
 ことが必要です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本:ビジネス
感想投稿日 : 2013年2月3日
読了日 : 2013年2月3日
本棚登録日 : 2013年2月3日

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