幼女戦記 (1) Deus lo vult

  • KADOKAWA/エンターブレイン (2013年10月31日発売)
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感想 : 58

ふざけたタイトルに似合わず中身は硬派な戦争小説になっている。アニメ化するのを知り、全巻買ったのだが面白い。かなり癖は強くて、冗長なセリフ回しや冗談が合わない人は見るのも嫌だろう。私はこういうのが好きなので楽しいし、戦争の話がしっかりしていて面白い。
 舞台は異世界だが、私たちの住む現実世界の大戦中のドイツのようなものだ。違うのは魔導士と呼ばれる特殊能力を使う兵士がいることだ。彼らは銃を持ち、高速で空を飛び、大砲なみの攻撃を敵兵にくらわせる。魔力で防壁やデコイも作れる。
 小説内ではこの魔力でどこまで出来るのかを完全には説明していない。そこはこの作品において重要ではない。重要なのは戦争の進み方を見ることだ。シミュレーションゲームをするように戦争が進んでいく。
 主人公のターニャの優秀さも気持ちが良く、どんどん戦いに勝っていく。現実世界で人事部に居て、恨まれた社員から殺されて異世界に幼女として送られた。異世界では孤児で、なにもなかったが、類まれな魔力があり彼女は兵士になった。武功を収めて勲章を胸に抱き、齢11にして大隊長として戦場を部下と駆ける。
 帝国もターニャもあまりいい最後は迎えなそうだが、楽しんで読んでいきたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年10月25日
読了日 : 2018年5月9日
本棚登録日 : 2018年5月9日

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