竜とそばかすの姫 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2021年6月15日発売)
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本棚登録 : 44
感想 : 7
5

映画の感想

ストーリー、音楽、映像もどれもよくて映画館で観て本当によかった映画。
涙もろくなったせいか、始まってすぐに涙。そして3回くらい涙してました。。

お母さんが小さい時に亡くなってしまった。
自分がいるのに、見ず知らずの子供を助けに自分を置いて川に飛び込んで行ってしまった。
引き留めたけれど、
”自分が助けなきゃ、あの子が死んじゃう”
と言って川に飛び込みこの世を去ってしまった。

”なぜ自分を置いて見ず知らずの子を助けたの?”

この深い悲しみを抱えながら生きる高校生。
歌おうと思っても、悲しみで歌えない。
そんな時に仮想現実「U」を教えてもらう。

そこでやっと歌うことができたすず。
瞬く間に20万人フォロワー
なんと世界ランク7位になるくらいの注目歌姫に。

歌、そして竜との出会いで少しづつ
泣いてばかりの臆病だったすずが前に踏み出していく物語。

結果的には、すずの周りには本当に温かい人たちばかり。
お父さん、親友、幼馴染、お母さんの友人たち、、
みんな、すずが前に踏み出すのを優しく見守ってきてあげたんだなと。

主人公の深い悲しみ、苦しみ、悩みを抱えもがいている心情や姿が歌や映像にとっても表れているから感動するのだと感じました。

(Bellと聞いて、美女と野獣からの発想なのかなと思っていたら、まさに。竜とBellの出会い、Bellが竜に歩み寄っていく姿、心が通い合う場面などまさに美女と野獣を思い出すくらい素敵に描かれてました。)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 映画
感想投稿日 : 2021年7月28日
読了日 : 2021年7月28日
本棚登録日 : 2021年7月28日

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