この11巻でこのお話は終わり。
えっ・・・。
こんな終わり・・・?
という終わり方だった。
あまりにあっけなく・・・。
暴漢事件が片付いた黒沢。
だが今度はたまたま知り合ったホームレスたちを襲撃する若者たちから救おうと立ち上がる事に-。
そこには今まで黒沢が築いてきた人脈、戦いの知恵が生かされる事となる。
しかし、土壇場になって、恐れをなし逃げようとするホームレス。
黒沢もそれなら・・・と一時は手を引こうとするが、一人のホームレースの老女が置き去りにされると知り、再び立ち上がる。
皆に決起をうながす黒沢だったが、肝心な時にホームレスたちは足が竦み動く事ができない。
時々、今までも黒沢が言っていた。
このまま何もしないでオメオメと歳をとっていいのか-。
今回も、いずれ朽ちて死ぬ時にその死の間際、女一人救えなかったと思うだろう、と皆に言う。
この言葉はいつも説得力がある。
結局、命を燃やし尽くしたならそれでいいのか。
自分に嘘なく生きられたなら・・・。
1巻で黒沢は痛烈に願っていた。
人望が欲しい!と。
その願いはかなえられた。
それは自分自身の手でつかんだもの。
とても温かいものだった・・・。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
青年マンガ
- 感想投稿日 : 2013年7月10日
- 読了日 : 2012年7月30日
- 本棚登録日 : 2013年7月10日
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