卑弥呼とはどんな人物だったのか。
彼女の姪にあたる壱与の目線から描かれたお話。
気の触れた祖母の面倒をみながら島で暮らす少女、壱与。
血のつながりもない他人の家で暮らす二人はいつも厄介者扱いされ、ある日壱与は島の少年たちに襲われてしまう。
そんな二人のもとに大和(ヤマタイ)伊都国の王子が都へと迎えに来た。
壱与は親切で仲の良かったクロヲトコ(墓守をする人)を「一緒に島を出よう」と誘う。
都で卑弥呼に対峙する壱与と祖母。
だがそこで祖母の日女(ヒルメ)は卑弥呼に完膚なきまで叩きのめされる。
一方クロヲトコのシビは都でひと旗揚げたいと思っているが中々思うようにいかない。
やがて朝廷は卑弥呼を推す勢力と別の勢力とに分かれて血なまぐさい争いが始まる-。
最初は壱与が可哀相で・・・。
つらいなと思いながら読みました。
だけど先が見たくなるのは山岸凉子さんのマンガのいつものこと。
壱与の祖母、ババさまが何故気がふれてしまったのか、そのあたりのくだりや、ババさまとそう歳が変わらないのにまるで20代のように若い卑弥呼のくだりが興味深かった。
最初はハードでしたが、結末はとても良かったです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
山岸凉子
- 感想投稿日 : 2013年7月30日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2013年7月30日
みんなの感想をみる