「記憶って美化されるだろ。彼との思い出が先行して忘れられないっていうか……ドーナツの輪っかができてるせいで、真ん中の気持ちの部分はもうないのに、存在していると錯覚してる気がするんだ。『恋』に恋してる状態?」
イケメンでちょい不思議系高校生バイト×元カレを引きずるドーナツ屋のアラサー店長。前から気になっててふと調べてみたらunlimitedに入ってたんでラッキー!
淡々として不思議系かと思ったらヤキモチ焼きで、考えるより行動!な凛生に萌えた。倉林は最初、バイトたちに疲弊しまりくたびれまくりな感じが現実的でちょっとだけウッとなったりしたし、小言多めな店長なんでこれで恋が始まるのか…?って思ってました。いや、倉林の小言は当たり前のものではあるんだけれど。
でもそんな倉林と凛生の距離が縮まる様は読み応えあっておもしろくてとても満足。12歳差に対する倉林の倫理観が試される…としてたらそこらへんは愛と欲望の前にさらっと流された。でもこのお話はこれでいい。それでいい。倫理観へのアンサーは凛生が返してくれたので。
サンキューunlimited…
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
BL小説
- 感想投稿日 : 2021年6月13日
- 読了日 : 2021年6月13日
- 本棚登録日 : 2021年6月13日
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