彗星夜襲隊 新装版: 特攻拒否の異色集団 (光人社ノンフィクション文庫 404)

著者 :
  • 潮書房光人新社 (2008年2月1日発売)
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本棚登録 : 139
感想 : 18
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今夏、Yahoo!ニュースで特攻を拒否して戦った部隊が有った事をした。ミリオタの後輩がこの本を貸してくれた。
日本人の民族性なのだろうか。
同調圧力で、皆右習えでこうでなくてはいけないと決めつけ突っ走る。
手段(この場合特攻=玉砕)が全てにおいて優先し、目的(勝利や戦局の打開や効率など)は無視や批難、或いは処罰の対象となる。
現代社会においても何ら変わらないだろう。
軍の最下層から虫けらのように命を使い捨てされる。坂の上の雲にも出ていたような二百三高地の幾多の無駄死にの死体の山も同様。そのミスリードを行った大本営のような人間が会社でも出世する。
美濃部少佐のような人は現代でも叩かれる側だろう。
現代は左遷程度だが、戦時中は命に関わる事だ。
美濃部少佐の行動がいかに強い信念に基づいていたのかという事にただただ敬意を持って読了。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2015年10月29日
読了日 : 2015年10月29日
本棚登録日 : 2015年8月18日

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