著者の自伝的小説であり大正文壇史でもある。
芥川龍之介と知り合いその読書量、知識
すべてに惹かれ、菊池寛には最初反発を
覚えるものの自身の中で再評価し交友を深める。
どんどん力を伸ばしていく周囲と比較して
自身の力量の無さにほとほとがっかり
していた著者が長い時間をかけて
自身の考え方を変えて成功していく。
代作について読みたかったので手に取りましたが
芥川、菊池との交友や文壇史的内容がとても面白かったです!
菊池、芥川、著者の三人の旅行中に菊池が薬を
飲み過ぎるくだりは同じ内容をどこかで読んだことある…
と
がんばって記憶をたどると、なんのことはない
北村薫『六の宮の姫君』で主人公の私がこの本を
円紫さんからお借りして該当部分を読んでました。
20年ほど前に「私」を通して読んでたんですね(´艸`*)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年3月14日
- 読了日 : 2019年3月12日
- 本棚登録日 : 2019年3月12日
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