正直題名から自分が期待する内容と実際の内容が違っていた。
ベイスターズ社長としてマーケティングを導入して、日本のスポーツビジネスにプロとして評価された著者のその後2年間の迷走、苦悩を書いている。
いきなり「愚かだった」から始まるので「何だ!何だ?」と思い読んでいたが、途中からこの人にも原因の一端はあるのではないか?と思いながら読んでいた。
確かに日本のスポーツ界特に上に行けば行くほど保守的になり、陰の実力者が存在しているという話を聞くし、周りは改革をしなくてはいけないことは分かっていても、目をつけられることを恐れ、目をつかられそうになるとハシゴを外すと言う構図が何度も描かれている。
個人的には、そんな体制が続くことは絶対に反対だが、一方彼の一本気なところや、「波風起こしますよ」「自分は経営者だ」と自分を定義して決めつけてしまっているように感じた。
また明治大学のスポーツ関連の業務に就いたという報道を見て期待していたのだが、スポーツパーク構想の紆余曲折や教授会の横やりもあり結果が出せなかったのは、母校への愛校心もあり非常に残念だと思った。
今後スポーツビジネスは、その活躍の場所を広げて巨大な市場になっていく事が確実視されている数少ない分野なので、旧態依然とした体制を変わるようになってほしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
スポーツ
- 感想投稿日 : 2020年1月25日
- 読了日 : 2020年1月25日
- 本棚登録日 : 2020年1月22日
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