1巻の時に感じた構成力の素晴らしさが、この2巻でも遺憾なく発揮されていて、序盤から感動の嵐でした。
1章から3章までで、
・1巻のおさらい
・世界観の説明
・主要キャラの性格・立ち位置・関係
・現在の問題の焦点
・新キャラの登場
・色っぽいシーン
のすべてが過不足なく入っていて、本の中に入りながらも舌を巻きます。鮮やかすぎる。素晴らしい…!と唸りつつ。
1巻の時に、潤の楽観的性格がシリアスな局面において安心材料だと書きましたが、今回は彼の芯の強さや、物事の本質を見抜く力に心打たれました。こういうのを本物の強さっていうんだろうなあ、とか思います。
メインカップルが素敵なのはもちろんなのですが、個人的にはクリスチャンが…。悲鳴が出るほどツボで…。年齢も外見もマッドサイエンティストっぷりも、たまらなかったです…。極悪非道なのではなく、あくまでも非常識で研究バカなだけ、に加えて人間の倫理観がよく理解できていない、という感じがよく出ていて、ひどいことをいっぱいするのに憎めず、最後のメールには笑わせられました。すごく彼らしい。リアムと幸せになって欲しい。というか、リアムを幸せにしてあげて欲しい。
まだ続編があるのが幸せです。次も楽しみです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
和書(あ行)
- 感想投稿日 : 2017年2月28日
- 読了日 : 2017年2月28日
- 本棚登録日 : 2017年2月28日
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