裏閻魔2 (ゴールデン・エレファント賞シリーズ)

著者 :
制作 : エイ出版社編集部 
  • エイ出版社 (2011年11月15日発売)
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本棚登録 : 301
感想 : 53

【概略】
 幕末、新選組の一員だった宝生閻魔は、手に彫り物「鬼込め」を施され不老不死と化す。時の流れが周囲と異なってしまったことにより、沢山の人達を見送る立場となってしまった閻魔。仇敵でありやはり不老不死である夜叉と、時に反目し合い、時に意見を一つにしつつ、近代国家となった日本の隆盛と敗戦の生き証人となる。
 敗戦のあとの混沌の東京に、「鬼込め」を思わせる怪死が相次ぐ。またGHQも密かに「鬼込め→不老不死」という超常現象を調査することとなった。「写真」「映像」という記録を残すことが可能となる「現代」に近づく中、二人の不死者の進む道は。
 

2020年09月20日 読了
【書評】
 本当はもっと早く読みたかった!前作「裏閻魔」が面白くて面白くて。なんだろうなぁ~、ワクワク要素がいっぱいなんだよねぇ~「鬼込め」「不老不死」「彫り物」・・・・これぞジャパニーズダークファンタジーじゃないですか!♪
 前作を読み終えてから少し間を空けてしまったことで登場人物を思い出すのにちょいとだけ苦労した(笑)奈津は覚えてたけど、恵子って誰だったかな?みたいなね。そこへ来て新しいキャラクターなども加わるもんだから(笑)
 さぁ、今回、この新しいキャラクター・・・勿論、素敵な効果を出してたキャラクターもいれば、「うん?」な感じのキャラクターも。ドヤ蜘蛛ってキャラなんかはもうちょっと個性を出してもよかったかなぁ~。戦いの場面などの描写も、もっとあってもよかったかも、なんて思った。
 逆に今回はシリーズ物ならではの、キャラクターのキャラ(心情)変化も楽しめる。主人公の閻魔の変化(不老不死だから「変化」ってのも変だけどw)もさることながら、夜叉の変化がなんとも・・・ザ・ライバル!って感じがね。真っ先に連想したのが「魔界水滸伝」の北斗多一郎だった!安西雄介と最初はガチガチにぶつかってたのに、途中から・・・。夜叉さんも、そんな感じ。
 この「裏閻魔」は3部作。・・・ということで、早めに最終作を読もうと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF・ファンタジー
感想投稿日 : 2020年10月4日
読了日 : 2020年9月20日
本棚登録日 : 2020年10月4日

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