ぼくらの祖国 (扶桑社新書 188)

著者 :
  • 扶桑社 (2015年8月7日発売)
4.12
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本棚登録 : 333
感想 : 34

p59
人生は、自分のためだけには生きていれば、つまらない。生きよ、人のために生きよ。生きよ、公のために生きよ。おのれ以外のためにこそ生きよ。
p64
ひとがひとを誤解してみるとき、それは、その誤解するひとの本性、欲望が露見している。

現在の日本社会で、そしておそくらはこれからの日本社会でも起きるネットを悪用した誹謗中傷とは、その誹謗中傷をしているご当人が、おのれを照らす鏡でもある。

p170
川は一本もない。水がない。外から持ち込まねば、水も飲むことができない。

水よ、土中に染み込んで、土に溶けてしまったご遺骨にも染み込んでください。
そうすれば、やっと、みなさんが水を飲むこともできるから。

p179
そしてこの堀った人たちを、私たちは戦後ずっと日本兵というひと固まりで呼んできました。ほんとうは大半が普通の庶民なんです。

p192
ぼくは旧ユーゴ戦争に行き、イラク戦争の現場に行き、せんそうはどこまでも無惨ンな殺しあいであることを知った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年5月30日
読了日 : 2020年8月9日
本棚登録日 : 2020年5月30日

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