産まれてからずっと不幸な女性の物語。
訳者あとがきの中で「『物語を生きる自己』と『物語を語る自己』として常に見分けしなければならない『作者』の運命」について言及されていて、アイルランドの作家が言う「もし誰かを憐れむべきなのだとしたら、自分自身を二つに分けて書くことを選択した作者」という言葉にはハッとなった。
小説を読んでると時々、書き手の息苦しさ又は生き苦しさようなものが伝わってきて、気の毒に感じる時がある。この小説の読みにくさの理由はそれかもしれない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年6月6日
- 読了日 : 2022年6月6日
- 本棚登録日 : 2022年6月6日
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