白夜行 完全版 DVD-BOX

出演 : 山田孝之  綾瀬はるか  渡部篤郎  柏原崇  西田尚美  田中幸太朗  小出恵介  八千草薫  武田鉄矢 
  • TCエンタテインメント
4.11
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感想 : 103
5

つい最近、U-NEXTで視聴しました。
いやー、もうおそらく、10回以上はこのドラマを観ましたね(*^^*)
今まで沢山のドラマを観てきましたが、数あるドラマの中で「白夜行」が一番好きです!!
(ちなみに2番目は大河ドラマ「龍馬伝」、3番目は大沢たかお主演の「仁」です。)
何度観ても決して飽きることなく、それどころか新しい気付きが得られる深~~い作品ですね。
※ドラマとは言え、こうして「白夜行」に触れた今、「白鳥とコウモリ」のどこが白夜行超えの作品なんだよ!!!って心から思います。残念ながら、白夜行は格が違う。片腹痛いぜ!!!!


今まで観てきた数あるドラマの中で、「白夜行」がNo.1だと断言出来る理由は、以下3点です。

1つ目は、「原作がそもそもレベチなのに、それに対してイイ具合にプラスアルファできている」こと。
2つ目は、「キャストが豪華で、その1人1人が本当にイイ味を出せている」点。
3つ目は、「サントラのクオリティがレベチ!!!!!」な点です。

では1つずつ解説していきます(*^^*)



1つ目は、「原作がレベチ&イイ具合にプラスアルファ」という点について。
そもそも、文庫版の白夜行は大大大ベストセラーなので、読まれた方は本当に多いと思います。
中には、東野圭吾の数ある作品の中で、「白夜行が1番好きだ!!」と言われる方も多いのではないでしょうか?
(ちなみに僕は白夜行は2番目。僅差で「加賀恭一郎シリーズ」が1番好きです・・・笑)
2006年、僕は文庫より先にテレビドラマの方を見ましたが、後々文庫版を読み「こんなにヤバイ小説があったのか!!」と、ダブルで衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。

そんな文庫版の「白夜行」も勿論大好きなのですが、本ドラマが文庫版と大きく違う点は、桐原亮司・唐沢(西本)雪穂の心情が大いに描かれている点でしょう。
ドラマ版のオリジナルなのでしょうが、罪を深めていく2人の苦悩や葛藤などの心理描写がかなり明確に描かれています。
(これに対し文庫版では、そういった二人の心理描写は意図的にほぼ全て排除されており、彼らを取り巻く様々な人たちの視点を通して物語が進められています。)
2人の苦悩や葛藤、迷いなどの心理描写・表情があることで、より桐原亮司と唐沢雪穂の"人間味"を感じる事が出来る点が、個人的に本ドラマならではのプラスアルファなのかなーと観る度に思います。
誤解されるかもしれませんが、そもそもが"視点"という意味で毛色が全く違う作品ですので、ドラマと小説どっちがイイと言うつもりは毛頭ありません。
むしろ、本とドラマが合わさってようやく、「白夜行」は作品として完成するのかもしれませんね(*^^*)



2つ目は、「キャストが豪華で、その1人1人が本当にイイ味を出せている」点でございます。
これに関しては、本Reviewでは伝えきる事ができません・・・・本当に皆イイ味出していらっしゃる・・・役者すげえ・・・

「世界の中心で愛を叫ぶ」と同じく、本作品も山田孝之・綾瀬はるかのW主演なのですが、特に山田孝之の鬼気迫る演技は、もはやそれだけで一見の価値があるんじゃないかと思います。
唐沢雪穂との約束を守る為、次々と罪に罪を重ねていく自分自身に対して苦悩と葛藤を抱いているところなど、正直なところ本作品における桐原亮司の役は山田孝之にしか無理なんじゃないかな?と思ってしまいます。
(勿論、綾瀬はるかもめちゃくちゃ良かったのですが、本作品においては山田孝之が本当にレベチすぎました)

次に、本作品を名作に仕上げたのに欠かせないキャストとして、武田鉄矢(笹垣潤三)は外せません。
執拗に、そして鬼気迫るように桐原亮司・唐沢雪穂の事件を追いかけ、数々の犠牲を目にし、最終的には真実を突き止めるに至る。
そこに宿る刑事としての執念深さ、少しの綻びも見逃さない洞察力、そして、一人の大人としての責任感。
本作品において笹垣潤三を演じれるのも、僕が知る限りでは武田鉄矢以外にいないかと思います。
ナイスチョイスすぎる。

また、メインキャラクターではありませんが、、、
亮司のたった一人の友人である「小出恵介」、雪穂の義母の「八千草薫」、笹垣と共に事件に迫る「柏原崇」、亮司の母親役である「麻生祐未」、そして「渡部篤郎」。
「豪華なキャスト」という安っぽい点ではなく、本当に役者の方々一人一人が各々の役にベストフィットしていたんじゃないかなーと心から思います。
(特に、二人の母である八千草薫と麻生祐未の演技の1つ1つはヤバかった。てゆーか、もはやキャストほぼ全員ヤバイ)



3つ目。
これは本当に僕個人の趣味嗜好なのでしょうが、「サントラの素晴らしさ」について、でございます。笑
こればっかりは、本Reviewじゃ伝えようがないですね・・・笑
是非YouTubeなどで聴いて頂ければと思うのですが、ただサントラだけ聴いてもらってもこの素晴らしさは分かって頂けないかも・・・

しかし、僕みたいに何度も白夜行を観ているヘビーユーザーからすれば、サントラを聴くだけで色んなシーンがフラッシュバックされます。
もはや、サントラが流れるだけで自然に泣けます。
ごはん何杯かイケます。
何気ない時、気づけば「君を照らしていたい」と「白夜を行く」をエンドレスリピートしています。

そんな「サントラの素晴らしさ」を分かって頂く為にも、是非とも一度このドラマを観てみて下さい!!!



あぁ・・・僕の心の中に泉のように湧き上がる「白夜行」への思い。
他にも沢山言いたいことがあるのに、全然まとめる事が出来ない。。。
それほどまでに、言葉に出来ないくらい素晴らしい作品なんです。
こうしてドラマを観終わると、また小説を読みたくなってきたので、小説読み始めます。
(上述しましたが、「白夜行はドラマと原作が合わさってようやく完成」の作品です)

まだ見ていない方でご興味がある方は、U-NEXTなどでも鑑賞できますので、是非ともご覧ください!
面白さは、僕が保証します!!!!!
くそっ!!☆5つじゃ足らん!!!!笑

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 名作(再読の価値がある本)
感想投稿日 : 2021年6月2日
読了日 : 2021年6月2日
本棚登録日 : 2021年6月2日

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