学生時代の記憶、旅行先での記憶、友人との記憶、家族との記憶…。人間の記憶は薄れるものだけれど。その瞬間に自分自身が何を考えどう感じていたのかは、自分で思い出さない限り永久に取り戻せない。旅先で多くの人が「思い出に残したい」「忘れたくない」と写真を取る様に、日常でも少し意識してライフログを残しませんか、と提案する本書。日記やブログを書くのに疲れた人こそ手に取って欲しい一冊です。
「ライフログを取る」といってもそんなに大げさなものではなく、デジタルツールを使って思い出をお手軽に記録しようというもの。起こった出来事を一から十まで挙げなくても、例えば訪れた場所であったり、会った人、食べたものなど断片的な記録さえ残しておけば、私達はそれをきっかけに脳の奥の記憶を引っ張り出すことができます。
そして現代ではスマートフォン一つあれば何でも残せる。
twitterの様に一言を記録するSNSであったり、音声メモ、行った場所を記録するアプリ、食べた物を記録するアプリなど、便利なツールが山のように、しかも大半が無料で使えるのだから、これを活用しない手は無い。本書ではそれらの使い方がわかりやすく記載されており、殆どが活用方法の説明に費やされています。
著者は取得した記録をまとめるのにEvernoteの仕様をとにかく推しているのですが、Evernoteは本当に便利。iPhoneを使い始めてから特に重宝しています。
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- 感想投稿日 : 2012年8月23日
- 読了日 : 2012年8月23日
- 本棚登録日 : 2012年8月23日
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