国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

  • 早川書房 (2013年6月25日発売)
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感想 : 12
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過去の覇権国がなぜ衰退していったのか?というのを知りたくて、本書を購入した。
結論から言うと知りたかった観点はほとんど得られなかった。
本書でいう『国家』の研究対象となった国は、アフリカ大陸の新興国がメインであり、俺が知りたかった国家の話は、ほんの少ししかでてこなかった。
また、著者が提唱する国家が衰退する(繁栄する)かどうかの要素は、地理ても文化でもなく、制度であると。
上巻から下巻の隅々まで、史実に基づく制度・制度・制度の話である。
細かい話はここでは書かないが、収奪的な制度では国家は必ず衰退し、往々にして負のフィードバックループから抜け出せない。国家が繁栄するには、中央集権の包括的制度が必要であると。
ちなみに上下巻通して、実際に読んだのは30%ぐらいでしたね。図書館に置いてあるのなら、借りるのをお勧めします。以上

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 知識の教養
感想投稿日 : 2021年7月8日
読了日 : 2021年7月8日
本棚登録日 : 2021年7月8日

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