- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763014344
作品紹介・あらすじ
「あしたのジョー」(原作・高森朝雄/漫画・ちばてつや)が『週刊少年マガジン』に連載された1967年暮れから1973年までの約5年半に焦点をあて、ジョーとその時代について紹介する。「あしたのジョー」の原画約150点をカラーで掲載。その他ジョーのアニメ資料や、同時代の音楽、CM、美術など多岐にわたり収録。今回初制作された「泪橋の丹下拳闘クラブ」ジオラマ、および14作家によるオマージュ作品も見どころ。
感想・レビュー・書評
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最近、アニメ あしたのジョー2を見て、感動した。
時代背景や裏話、更に深く知ることができた。
ジョーは永遠のヒーローだ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
練馬区立美術館で開催中の『あしたのジョー、の時代』展に行ってきた。
原画やセル画などファン垂涎の品々の展示にワクワクした。丹下健闘クラブのフィギアなんて変わり種も面白かった。
というわけで、これは展覧会の公式本。事情はわからないけど、展示内容に沿った内容なのに練馬区立美術館の自前のカタログではなく、名の知れた求龍堂からの発売。だから街の本屋でも買える。
漫画やアニメの中でのジョーの世界はとてもいい。
でも、なんか同時代の人たちがそれを体現しようとした”現実”はほとんど理解できなかったし、共感もできなかった。
力石徹が死んだとき、実際の葬儀を講談社の講堂でおこなったことは伝説として名高い。今回その祭壇が再現展示されていた。
自分もそんなことがあったのは知っていた。それほどファンに愛されていたんだな、と漠然と思っていたが、展示やら解説やらを読んでみると、けっこう作りこんだシナリオで執り行われていて、商業的な興行だった面もある。なんだか茶番に思えた。どちらかというと知りたくない事実だった。
よど号ハイジャック犯の「われわれはあしたのジョーである」発言が載った文藝春秋とか、学生運動の盛んな新宿界隈の写真とか、アングラ芸術とか、いろいろ展示されていたけど、どれも白々しく感じられた。
結局はその時代の雰囲気を感じた経験がないからわからないのだと思う。年配の方々もいっぱい見に来ていたから、同時代を生きた方々には感じるものがあるのだと思う。
でも、ジョーの孤高のイメージと、大衆行動の学生運動のイメージがどうしてもリンクしないんだよな…
というわけで、自分にとっては面白くもあり、つまらなくもありの展示だった。
本はちょっと高かったので、眺めただけで買わなかった。