不動産格差

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2017年5月1日発売)
3.32
  • (3)
  • (15)
  • (20)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 193
感想 : 17

不動産はエージェンシー問題が激しいよなあと再認識
売り手ー書いて
仲介ー借りて/買い手 だけでなく
行政ー不動産業者/家主も
(個人的な欲で不動産立てる→インフラ整備などの社会コストの増大,空き家問題)

==============
不動産の未来予測本 

2050年の人口体動
→人口一極集中は以前続く,人口が増加する地域はごくわずか.
→人口減少が見込まれているところでも,それが緩やかそうなところを見繕う&2050年よりも早い出口戦略を立てる.”人口が減るから敬遠”をつく
→仮に自分の居住用でローンを組んで不動産を買う場合,その土地を買う方が良いのかどうかは見ておいた方がいいな


供給を無視した新築建築,相続税対策という本来の用途から逸脱したものもある(ここは最近税制にメスが入ったみたいだけど)
→堅実な需要のある物件を見極め中古物件で買う.

東京一等地のマンション価格は日経平均と連動しているらしい.
→日経平均と給与が必ずしも連動しないサラリーマンには辛いねえ

・自治体の行く末の二分化(国全体or各地域で活かすところ,捨てるところ)

・コンパクトシティ化(その自治体の中で生かすところ,切り捨てるところ)
 災害リスクが高いところはまず外される
 「表層地盤増殖率」

・不動産の実寿命
 [物理的寿命]
 木造22年,RC37年より実際は長い.ちゃんとメンテすれば.これらの数字は減価償却,つまり建物部分の経費化で使う数字に過ぎない
 [社会的寿命]
 昔流行った間取り,リッチ,設備などが今も価値を持つとは限らない,逆も然り
 
・不動産関連の様々な指数・情報
 「東証住宅価格指数」「不動産取引価格土地総合情報システム」「
 不動産に関するデータベースは未整理,不正確,曖昧 不動産テックで今後変わる?

・不動産価値の評価は情報が揃っていることが大事.単なる駅からの距離,築年数などだけでは見られない時代が来る
「竣工図書」は必ず入手

・中古物件:
 ー新築物件を誰かが勝った瞬間に「中古扱い」
 ー整備が届いているもの,届いてないもの全部玉石混交でひとまとめ→質の良し悪しを見抜く心眼が今後重要.定期メンテの実施有無,改修履歴
 ーマンションの場合は建物全体の状態が健全か,管理組合は回っているか.→「ホームインスペクション」活用

・デザイナーズ物件:
 利便性,メンテ性など犠牲.手出ししない

・見えないところは手を抜かれやすい
 断熱材,上下水道,etc

・申込時点ではキャンセル可能.申込と契約は別
 「仮契約」なんてものは存在しない

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年2月15日
本棚登録日 : 2020年2月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする