『モンテッソーリメソッド』でどんな教育方法なのか?を知ることができたので、今度は何をすれば良いのか?を知りたくて手に取りました。
実践的な内容が数多く記されておりとてもためになる本でした。
以下雑多ですが気になった内容のまとめです。
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「一人で生きていく本当の力」を子どもが獲得できるよう、親は子どもの活動をしっかり見守り、一人でできるよう手伝ってあげる。」
というのが、モンテッソーリ流の子育て。
モンテッソーリは、0〜6歳の間に、生きていくのに必要な80%の能力が備わると言った。
そして0〜3歳の前期は、「無意識的記憶」といって、覚える努力や意思の力なしに、永久的なものとして記憶する力を持っている。
モンテッソーリ教育では、AIに取って代わられることのない、人間にしかない力を身につけられる。
決断力、根気強さ、自制心、チャレンジ精神など。
一人でできるために我が家の環境は整っているか?
親として働きかけはできているか?
何をいつ与えるのか、というタイミングを大切にする「適時教育」。
環境がすべてを握っているというスタンスに基づいている。
成長のサイクルが回り出すことが大切。
興味関心→自己選択→繰り返し集中→満足感と達成感→能力習得→自己選択力、自己肯定感、挑戦する心→最初へ戻る
ハイハイして移動しいろんなものを手に取り口に入れるのは、興味関心のための散策。
集中と繰り返しの最中は、それが途切れないように静かに見守る。
「敏感期」がキーワード
秩序の敏感期(〜3歳頃)では、秩序のが乱れるだけで心が不安になることがある。
どうしても泣き止まないような時は、わがままとして片付けずに、何かいつもと違うことをしてしまったかな?と疑って振り返ること。
運動の敏感期(1〜2歳)では歩くことが大事。
頭をよくするには手指をたくさん使わせること。そのためにはしっかりした体幹で立ち上がれること。そのためにはたくさん歩くこと。
敏感期を過ぎていると歩くことへの喜びを見出せなくなるので、すぐ疲れたという子になってしまう。
初めての出会いは実物から。
写真や動画を見る機会が増えたが、動物や野菜など、できれば本物に触れる五感で体感できる経験を。
9ヶ月頃から指差す先のものを一緒に見られる(共同注意)。
いたずらに見える行動には理由がある。その作業を繰り返し、できるようになろうとしている。代わりに心ゆくまでさせてあげられる方法を考える。
叱るときは、しっかり・その場で・短く叱ること。
ハイハイからつかまり立ちの時期に有効な「トラッカー」
ボタンの付け外しなどは、手作りの練習用教具で。ゆっくりとクリアしていく。
リトミックは、自律の心を養う。子どもが苦手なゆっくり動いたり静止したりする練習になる。
・モンテッソーリ教具と教師(親)
教具は、子どもの成長過程に合わせて興味を絞り込み、目的を一つに絞っていることが特徴。
子どもと環境を結びつけるのが親の役割。そのため、教具の使い方を教えてあげる。
親が、繰り返しをどれだけアシストできたかが重要。
3M みていてね
スローに徹し、手を動かすときはしゃべらない。しゃべっているときは、手を動かさない。
3M 待っていてね
やっているところを見せていると、子どもは早くやらせろ!と手を出してくる。
その時に最後まで見せることが大切。やりたい気持ちでいっぱいになる。
3M もう一度やるから見ていてね
うまくいかない時、口で注意しない。
最初から同じことを繰り返してみせる。
・秩序の敏感機を理解するための3つのこだわり
順番へのこだわりは、将来自分で見通しを立てて順番を決めて、段取りを立てるという能力につながる。
習慣へのこだわりは、日頃から我が子が何を習慣としているかよく観察すること。
場所へのこだわりは、引っ越しや模様替えなどに注意。
→できる限り自分で選択させることで解決できることも。
- 感想投稿日 : 2021年1月24日
- 読了日 : 2021年1月23日
- 本棚登録日 : 2021年1月17日
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