四万十川 第1部: あつよしの夏 (河出文庫 245A BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社 (2010年8月3日発売)
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本棚登録 : 149
感想 : 13
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多分20数年ぶりの再読。
小学生に、昭和中期?の田舎の繊細な少年の話は難しかったようでほぼ初めて読了。
主人公の父の「今の世の中を自由社会じゃ言うもんもおるけんど、内容は弱肉強食じゃもんね(中略)この世の中じゃあ、差別も、いじめものうなるこたああるまい」と言う言葉が2022年の今、意味合いを持っていることに驚く。
作者の思想と自分の思想は明確に違うが、現代の格差社会は面々と続くヒエラルキー競争の現代版というだけなのか?という気もしてくる。

それはともかく、猫の話など物語としての強度は高いのでは。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年11月20日
読了日 : 2022年11月23日
本棚登録日 : 2022年11月20日

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