はじめに子どもありき

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  • 東洋館出版社 (2017年3月29日発売)
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心に刺さる言葉が幾つものっていた。
中でも、長岡文雄さんの引用で「教師の管理がきびしいと、子どもたちは姿勢をよくし、顔だけは教師の話しがわかったふりをする。『わかりましたか』と問われれば『はい』の威勢のいい声を出す。しかし、これでは、子どもが、やっかいな殿様のお付き合いをさせられているようなものである。」が自分を立ち止まらせた。この文を読んだとき、「教師ごっこに付き合わさせていないか。」という問いを思い出した。先生のこうあるべきを子どもたちに押し付けていないか。それは教育なのか矯正なのか。目の前の子どもたちのことを見えているのか。自身の学校における言動を今一度見直していこうと思えた。
子どものことを知ろうとする。子どももひとりの人である。教師もひとりの人である。だからこそ、対話を通して共に考えていく。「はじめに子どもありき」を心の真ん中に置いておきたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年12月9日
読了日 : 2021年12月9日
本棚登録日 : 2021年12月9日

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