関西弁講義 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社 (2013年7月11日発売)
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感想 : 10
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スペイン語と関西弁のアクセントが似ている,関西弁は最初から高いトーンで始まる単語が多く中国語と同じく騒がしく感じる……冒頭からこれで実につかまれる。
大阪府863万人,京都府256万人,兵庫県552万人,奈良県145万人,滋賀県133万人,和歌山県109万人,三重県186万人(2000年現在)と2244万人も関西弁を喋る人がおり,それだけ見ても一つの“方言”ではなく,もはや関西弁は“言語”ではないか,という考察には「そうだそうだ」と頷くばかり,スウェーデン語話者884万人,マレー語話者は2218万人,ノルウェー語話者438万人,デンマーク語話者526万人,モンゴル語話者235万人……ほらね?
そんな言語学的に見た関西弁の面白さがつまった一冊,これを読めば関西弁マスターに!?“第三講 関西弁の音声学”にはちょっとダレました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画以外
感想投稿日 : 2014年1月9日
読了日 : 2014年1月9日
本棚登録日 : 2014年1月7日

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