「5年後の世界経済」入門

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  • 日本実業出版社 (2013年12月19日発売)
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アメリカではシェール革命によって燃料が安くなる一方、電気をチャージするインフラが整備される予定はないため、電気自動車は普及しない。アメリカで普及しないものは世界で普及しない。あと10年間はハイブリッド車が普及し、20年後には燃料電池車が主流になると予測する。水素は石油を精製する際に発生するので、石油元売り企業にとっても利益がある。

シェール革命によってエチレンの生産コストが低くなるので、アメリカの石油化学産業に恩恵をもたらす。

日本は企業と銀行、アメリカは家計のバランスシート不況を経験したが、欧州は国家・銀行・家計の3重のバランスシート不況を抱えているため、15〜20年も長期低迷する可能性がある。

2012年秋以降に円安が進んだのは、シェール革命によってアメリカの貿易収支の赤字が減るため。

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感想投稿日 : 2015年5月12日
読了日 : 2015年5月12日
本棚登録日 : 2015年5月12日

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