読み慣れない新書タイプだからか、はたまた初妹尾ゆふ子さん作品だからだろうか。
読んでいるあいだも、なんとも引っかかりを覚えてしまった。
出てくる単語や表記が少し独特なことも手伝って、もう2,3度読まないと、この世界を理解するには至れないかもしれない。
主人公のウルバンの文中の印象と挿絵との差が埋められないせいか。
自分のイマジネーションの乏しさが恨めしい…くっ。
古の言葉が正しい世界を構築する世界。
長い年月を経て、人が営みを連綿と続けていくうちに、あらゆるものは変化していく。
それは古の言葉とて同じことだった。正しい言葉で守られていた世界にほころびが生じ、そのほころびから魔物が跋扈する世の中へと変わった時代。その未来には、もはや滅びしか残っていないのだろうか。
言葉を大事にする物語は好きだ。
下巻を読み終えたとき、この胸にわだかまるもやもや~んとしたものは晴れるかなぁ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年12月6日
- 読了日 : 2012年12月6日
- 本棚登録日 : 2012年12月4日
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