ライト,ついてますか: 問題発見の人間学

  • 共立出版 (1987年10月25日発売)
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感想 : 220
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雑誌で紹介されており、興味を持ち図書館で借りて読んだ
発行が30年前と古いにも関わらず、紹介されているのは、きっと面白いのだろうと期待するも、、、
面白いが、やはり古い本だなと感じた。
だが、どんなに古くても面白い本はある。
そこまでのパワーがこの本にはなかった。
内容は実に興味深く、いま読んでも価値はある。
が、紹介事例の小話が非常にダレてしまっており
正直、ここで読む気が失せる。アメリカ人は面白い、
もしくは面白く感じていたのかもしれないが、本質から
ずれた内容も多く、古い訳とあわせて、正直、苦痛

だが、本当によいところを突いている。
読む価値はある。
あぁ、だが、、、実に残念だ。

●メモ
・問題を抱えているのは誰か。視点により問題は変わる
・問題とは希望事項と認識事項の相違である
・提示された解決方法は問題の定義というわけではない
・正しい問題定義は決して得られないが、確信を得る努力は決して辞めてはならない
・すべての解答は次の問題の出どころとなる
・新しい視点は必ず新しい不適合を作りだす
・君の問題定義を外国人や盲人、子供に試してみる
 もしくは君が、その立場になる
・それは君だけの問題ではなく、君と彼の問題でもある
 (レストランで財布を忘れた。オーナーに「僕たちは問題を抱えてしまったようだ」と語りかける。。。)

・その問題が彼にも関わりがあるならば、彼の問題にしてしまう(例え責任者であっても当事者でなければ問題解決に動かない)
・変化させるために一瞬でもよいので自分を責めてみる。それにより解決することがある(駐車場が足りないならば、徒歩で通えばよい。健康にもよい)
・人々への注意勧告。トンネルのライト付けっぱなしに対しては、夜の場合等、様々なケースがある。それに対して「ライト、ついてますか?」と気付きをだすだけで解決することもある
・官僚主義のせいにしても何も解決しない。それは自然を相手にしているのと同じで無益なことである。だが、彼らも人間である。彼らの有能さへの礼節と敬意をもって接することが大切
・本当に問題を解決してほしい人はそんなにいない。後から調べれば、それが事実と分かる
・人は順応する。順応した事物は考慮から除外しがち
・問題解決は道徳的に中立であるとは限らない
 感受性が鈍りだす前に道徳的側面を考える必要がある

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2018年5月6日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年5月6日

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